ポッキーのマーケティング担当の人が、ある雑誌の記事でこんな趣旨のことを言っていました。
ポッキーをどんな存在にするか、LINEのスタンプのようにポンと相手に渡して元気づける存在になれないか
※私なりの言葉で変換しているのでこの通りではありません
ポッキーはそのまま解釈すると「プレッツェルにチョコをかけたお菓子」にすぎません。
これをただ「おいしいよ!」と言ったところで売上が急増することは考えられません。
ましてや、ポッキーを知らない人などほとんどいません。
では、ポッキーを「知っている」けれど「買わない」人にどうやって買ってもらうか。
この商品と同じ価値を持つ別ジャンルのものって何?
そのためには、改めてポッキーの「価値」を考えることが必要です。
「意味付け」と言ってもよいでしょう。
ポッキーを単なる菓子ではなく、コミュニケーションツール、人と人をつなげるツールとして再定義しようとしたのです。
そういった意味ではポッキーの競合や代替品は他のお菓子ではなく、LINEのスタンプなのかもしれません。
いや、競合というよりも、「ポッキーがLINEのスタンプのような存在を目指している」と言った方が適切でしょう。
「この商品の価値を、まったく別ジャンルで置き換えてみると何?」
このように考えてみると、商品の真の価値が見えてくるかもしれません。
代表・幸本陽平 プロフィール
- 化粧品デパートのマーケティング業務に携わり、その後独立。
研修や執筆、マーケティングをわかりやすく伝えるための活動などに取り組む。
(株)東風社代表取締役 中小企業診断士 一橋大学卒
広島市在住、新潟県長岡市出身
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