ある研修で
「ご自身や部署のカイゼン策を考えてみてください」
という課題を行ったときのことです。
そこで提案されたカイゼン策の9割以上は「削減策」でした。
たとえば、
・4人でやっていた業務を3人でやる。
・3日かかっていた業務を2日で行う。
・100万円かかっていた業務を80万円に収める。
といった具合に、です。
どうしてもみなさんカイゼンというと「減らす」方向、削減で考えてしまう傾向があるようです。
しかし、仕事というのは「インプットとアウトプットのバランス」が重要です。
だから削るばかりではなく、
「100万円かかっていた業務に1.2倍の予算、120万円かける。しかしその成果=アウトプットは1.5倍にする」
だって、立派な「カイゼン」です。
むしろ、削るだけのカイゼンでは、事業が成長したり発展したりする余地はありません。
「より良くしよう」と考えるとき、つい「ムダを削る」方向でばかり考えていませんか。
時間・人・お金といった資源をさらに投下し、投下した以上の成果を生み出す。
これが理想的なカイゼンです。
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