部下指導は「復唱」と「問いかけ」をする

前回は「部下指導は『解決』しようとしてはいけない」ことをご紹介しました。

yoheikomoto.hatenablog.com

部下の悩みや相談を「解決」することは良いことのように思えます。

しかし実際には

1)部下はその解決策に反論できない

2)部下が自分で解決しなくなる

という問題も抱えてしまうのです。

ではどうすればよいのでしょうか。

【対策1】部下の言うことをまずは復唱する

上司は当然といえば当然ですが「解決する」能力が高い人です。

部下より解決する能力が高いからこそ上司になっている、と言ってもよいでしょう。

だからこそ部下が相談してくると

「なるほど、部下はここがわかってないな。ここをこうすれば解決できるはずだ。」

という解決の勘所のようなものが思い浮かんでしまうのです。

しかしその解決策をそのまま言っては前述の通り、良い上司とは言えません。

そこで脳内の「解決」モードをいったん解除する必要があります。

そのためには部下の言うことを「復唱」しましょう。

部下「同僚の○○さんがいつも遅刻して困っているのですが。」

上司「そうか。○○さんがいつも遅刻して困っているのか。」

単純にオウム返しすればよいのです。

そうすれば部下は「上司はきちんと話を聞いてくれている」という印象を持ってくれます。

その後、部下が話を続ければそれも合いの手や復唱を交えながら聞けばよいでしょう。

もしも部下がそこで「解決策が欲しいモード」になって話を止めたとしても、すぐに解決策を答えてはいけません。今の例であれば

「いつもって、週に何回くらい遅刻しているの?」

「何分くらい遅刻しているの?」

「具体的にその遅刻で他の人は何に困っているの?」

などと話を続ければいいでしょう。

※もちろん、毎回はっきりと復唱しすぎるとわざとらしいので、「ふんふん、そうなんだ。」「え?○○さんが?意外だなあ。」などと、多少のアレンジは加えましょう。

【対策2】部下に聞き返す

復唱した後、「うーん、私としてはこうしたらいいと思うよ」と言いたい気持ちをぐっとこらえましょう。

そして反対に聞き返しましょう。

「あなたはどうすればいいと思う?」

「それについてあなたはどう思うの?」

と、あくまでも主導権は部下側にあることを自覚させるのです。

特に例の同僚の遅刻のように、上司に「バシッと解決してくださいよ」という意図を含んで「相談」してくる部下もいることでしょう。

もちろん上司の権限を使わなければならなかったり、立場上自分でなければ解決できないこともあるでしょう。

とはいえ、毎回上司が解決役になっては、いつまでも部下の問題解決能力は向上しません。

だからこそ「あなたはどう考えるのか」と考えさせるのです。

これは決して自分の思考を放棄したりさぼっているわけではありません。

「確かに権限は上司である私の方が上だが、その問題は私たちが一丸となって考えるべきことである」

というメッセージを送るのです。

そうすれば部下は自分で考える習慣がつきます。

 

部下から相談を受けたときはすぐに解決しようとせず、

「復唱する」「聞き返す」

癖をつけるようにしましょう。

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