やなせたかし展を見て~すべては表裏一体

先日、美術館でやなせたかし展を見てきました。

ご存知、アンパンマンの作者です。

氏のアンパンマンは、当初は顔を食べさせるなんて気持ち悪い、グロテスクだ、と批判の声が多かったと言われます。

特に初期は、顔を食べさせて人を救うことが中心のストーリーで、ヒーローであるにも関わらず、悪を倒すといった話ではありませんでした。

しかし、そこにこそ、やなせたかし氏の考え方が反映されています。

氏は父親、弟を早くに亡くし、自身も戦争に駆り出され、決して幸福な人生であるとは言えませんでした。

それが「絶対の正義・悪はない」「ただパンを差し出すだけ」という考え方につながっていきます。

アンパンマンのライバルといえばばいきんまんです。

しかしこのばいきんまんも「菌」であり、菌による発酵がなければアンパンも作ることができません。

つまりばいきんまんといえど絶対的な悪ではなく、アンパンマンと共生している存在なのです。

もちろん、決して揺るがない自分の考え方の「芯」を持つことは大事です。

そしてそれと同時に、氏のように「絶対的な価値基準は存在しない」と考えることも大事ではないでしょうか。

たとえば「経営には選択と集中が大事!」とは言われますが、あえて雑多な商品を並べたドン・キホーテA-Zスーパーセンターのような小売店も伸びています。

派遣社員非正規社員で人件費をカット!」という風潮の中、あえて正社員化を進めることで成功している企業もあります。

「これが絶対、間違いない」と思いこんだ時点で失敗は始まっています。

信念や強い意思を持つことは大事です。

しかしそれと同時に「本当にそれでいいのか?」と相対的に見ることができる、もうひとりの自分を持つことができるようにしたいものです。

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