味の素の冷凍ギョーザで「伝え方」を学ぶ

冷凍ギョーザの焼き方の説明で…

ある休日、昼食に食べようと、味の素の冷凍ギョーザを冷凍庫から取り出しました。

「油も水も不要でパリッと焼ける」という売り文句にへぇ~と思いながら、裏面の焼き方を見てみると…

これぞまさに「伝える」ポイントだ!!

と思った点がありました。

それは一体何でしょうか?

それは…

中央右を見てください。

中火で蒸し焼き5分、という表記に加え、

「中火とはどんな状態か?」

が写真付きで明記されているのです。
(画像は光の反射で少し見づらいですが。)

これは素晴らしい!!と思いました。

初心者にとっては「常識」ではない

「中火」というのは、料理をする人にとっては常識以前の、教えてもらうまでもないことです。

しかし料理をしたことがない人にとっては、中火と言われてもよくわからないかもしれません。

そこをあえて料理初心者のために中火とは何か、をきちんと画像入りで伝えようとする姿勢はすばらしいと感じました。

私はこれを見て、発売当初のニンテンドーDSのことを思い出しました。

玩具店でニンテンドーDSの小冊子が置いてあり、そこにはニンテンドーDS、というよりもゲーム機についての「基礎の基礎」が書かれていました。

たとえば「電源を押して開始する」「このように持って、指で操作する」「本体の他にソフト(カートリッジ)を買う必要がある」…といった、「そんなこと知らせる必要ある?」と思ってしまうような内容でした。

ファミコンなどを少しでもやったことがある人にとっては、当たり前すぎることばかりです。

しかし、当時のニンテンドーDSは、脳トレや語学学習のソフトなどで、ゲームをしたことがない人まで取り込もうとしていました。
だからこそ、知識ゼロでも始めるよう、「そのレベルから?」という小冊子を作ったのでしょう。

当たり前こそ伝え方を見直す

その分野に詳しく、エキスパートになっていくと、「誰でもこれくらいは知っていて当然」という思い込みが生まれてしまいます。

しかし、初心者は「えっ、そのレベルから!?」ということがわからず、しかも恥ずかしくて質問できないものです。

自分たちの当たり前を当たり前と決めつけず、わかりやすく伝える姿勢を常に持ち続けたいものです。

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