行間を読みすぎてはいけない

「この文章は、行間から作者の思いが伝わってくる素晴らしい文章だ」

「行間から筆者のメッセージを読み取ることが大切だ」

このように、
・行間からの文字になっていない感情や思いが伝わるのが「いい文章」
・行間から作者の思いを読み取れるのが「いい読み手」
であるかのように言われることがあります。

小説やエッセイなどであればそれでもよいのですが、
特にビジネス上の文書のやり取りでは
「行間から意味を読み取ろうとする」
ことはやめたほうがいいでしょう。

行間を読む、というと表現はいいのですが、
「書き手が意図していないことを勝手に推測して解釈する」
ことにもつながりません。
書き手にとっては「別にそういう意味じゃなかったんだけど…」になるのです。

書いてあることをそのままに解釈する。
逆に言えば、書いていないことを理解しようとしない。
「これって直接は書いていないけどこういう意図なのでは?」
と思ったら、きちんと書き手に確認した方がよいでしょう。

これは反対に書き手にとっても同様です。
書いていないことを「当然こういう意味だとわかるだろう」と
読み手に解釈を委ねてはいけません。

たとえば「カセットコンロを二つつなげて使うことは危険です」という表記だけだと、
読み手は「じゃあ気をつけて使えばいいんだな。」と解釈することもありえます。
このような場合ははっきりと「危険ですからおやめください」と書くべきです。

読み手は、文章をそのまま読む。
書き手は、読み手が文章を読んでそのまま理解できるよう書く。

これが「伝える」基本です。

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