クリスマス村ってなんだろう?

先日、テレビで中国の問屋街である義烏(イーウー)が紹介されていました。

イーウーは巨大な卸売市場が並んでおり、雑貨などを仕入れる人や、中国に詳しい人にとっては、誰でも知っているお馴染みの場所です。それこそ「京都は古い建物がある」くらいの常識です。

そのテレビはわりと「知られざる場所」を紹介する番組だったので、周囲の中国に詳しい人にとっては「イーウーなんて超有名じゃない、何を今さら」という感じのようでしたが。

このように「知っている人には常識」「知らない人は全然知らない」という場所を、テレビはどう紹介したのでしょうか。

普通だったら「中国に超巨大な卸売市場がある!」だと思います。実際そうですから。

しかしその番組では「中国に巨大なクリスマス村がある!」という切り口で紹介していました。

巨大な卸売市場であることはもちろん告げた上で、「クリスマスの雑貨が一年中、世界中の業者に向けて売買されている」という切り口で紹介していたのです。

ただ中国の巨大卸売市場と紹介するよりも「中国には驚きのクリスマス村が!私達が雑貨店で見るクリスマスグッズも全部ここで作って売られていた!」と言われた方が、へぇどんなのなんだろう、と興味を持ちますよね。

つい私たちは「全部」「なんでも」「できる限り多く」伝えようとしてしまいがちです。

しかし「巨大卸売市場」ではなく「クリスマス村」と絞り込んだほうが相手に伝わり、印象に残ります。

ただ見たまま、あるがままを伝えるだけではなく、「どうすれば相手の心に刺さるか?」と考えることが大切です。

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