まずは「言われた通りにやる」能力を

私の著書、 実践 トライアングル式問題解決法 にこんなことを書きました。

「言われたことを言われた通りにやる仕事は、AIにとって代わられてしまいます。」

だからこそ、どう解けばわからない問題を解いて実行することに価値がある…という意味です。

こう書くと、「言われたことを言われた通りにやる仕事」は、すごく簡単で、価値が低い仕事であるかのように思うかもしれません。

しかし実際には、問題解決以前の「言われたことを言われた通りにやる」ことも、なかなか難しいものです。

特にそれは逆説的に、日常的な業務ほどあてはまります。

極端な例ですが、あなたがスペースシャトルの操縦方法を教わったとします。

さあ、あなたはいざスペースシャトルに乗り込んだらどうしますか?

その教わった操縦方法の通りに操縦することでしょう。

「わからないけど、このボタンは車のハザードランプに似ているから押してみようかな」

なんてことはしないはずです。教わったとおりそのままに操縦するはずです。

ところが、なまじ「できる」業務、たとえば「(お客様に)しゃべる」「書類を作成する」などだと、つい自分流になってしまいがちです。

いや、それが「自分流」だとすら気付いていないことでしょう。

「言われた通りに書類を作ってくださいね」と念を押されても、つい自分流のこれまでのやり方で書類を作ってしまうのです。

問題解決の前に、まずは「言われたことを言われた通りにできる」こと。

これは意外と難しく、ハードルが高いものです。

「社員に問題解決を身につけさせたい!」と考える経営者や管理職の方は、まずは従業員が

言われたことを言われた通りにできる

かどうかを確かめた方がよいでしょう。

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