結論=最初に、とは限らない

「結論は最初に言いましょう」

私は研修で「伝え方」「コミュニケーション」を担当することがあります。

そこで必ず指導する内容がこの「結論は最初に言う」です。

それら以外の研修でも、グループワークの発表などの際も、必ずそのように伝えます。

「結論は最初に」は、伝え方の基本中の基本だからです。

ところが最近、たまたま複数の書籍などで、次のような記載を目にしました。

「結論を最初に伝えるのがいいとは限らない。結論を最初に言うと

『結論ありきなのか』『お前が勝手に決めるな』と反発する人もいる」

「順を追って論を組み立てて、最後に結論を伝えた方が納得する場合もある」

確かにそうだ、と思いました。

たとえばiPhoneを発売した際のプレゼンテーションも、スティーブ・ジョブズはいきなり「これはiPhoneです」とは言いませんでした。

「新しいiPodです」

「電話を再発明しました」

「革新的なインターネットデバイスです」

「今言った3つはひとつの製品なのです…iPhoneです」

確かにこのような「伝え方」は効果的です。

私はよくクリティカル・シンキング研修などで「決めつけ、思い込みを脱しましょう」と言っています。

しかし私自身が「結論を先」が絶対である、と決めつけていたのかもしれません。

もちろん基本やセオリーは大事ですが、それは必ずしも絶対ではなく、基本も時には疑う事が必要です。

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