伝えるには「比較」

「象は大きい」

この文章に違和感を抱いたり、反論したくなる人はおそらくいないでしょう。

しかし次の意見はどうでしょうか。

「いや、シロナガスクジラの方が大きい。だから象は大きいとは言えない」

これはこれで正しいように思えます。

「象は大きい」と言う場合、私たちは無意識に人間や他の類似の動物と比較しています。

このとき、比較する対象が異なれば、「象は大きくない」も同時に成り立ってしまいます。

そのため「象は大きい」は単なる「主観」に過ぎません。

人に情報を伝えたり描写したりする際は「比較」が非常に重要です。

我が社は技術力が高いです → どの会社と比べて?

時短になります → 今は何秒かかっていて、それが何秒短くなるの?

○○の普及率は高いです → 他の何の普及率と比べて?(仮に数値があるとして)それが「高い」と言える根拠は?

形容詞などで描写する場合、比較対象もしくはあるもの(次のブログで書きます)がないと、それは単なる「主観」であり、「その人の感想」に過ぎません。

描写には必ず「比較対象」を入れることが、相手にわかりやすく伝えるコツです。

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