考える

考える力とは

あなたはこれまで、どう考えればよいか、 つまり「考え方の考え方」を習ったことがあるでしょうか?
私は物事を完璧に考えることができる、と自信を持って答えられる人は少ないと思われます。

「もうちょっとよく考えろ!」

こんな風に指導をしても、その「考え方」を知らなければどうすればよいかわかりません。
ただやみくもに問題に取り組んでも、目先の解決法に飛びついてしまいいかえって逆効果になってしまいます。

どうすればもっと売れるか?どうすればもっと効率的に製品を製造できるか?
こういった答えの無い問いに対処するには、「考える力」が必要です。

ケース1 企業ビジョンを経営者と共に考える

【課題】 「この会社がどこに向かうか」を従業員と共有できていない。

【成果】 従業員の納得感が増し、離職率低下。

ある経営者は本気で従業員の給料を上げてあげたい、という思いで、売上と利益の目標を高めに設定していました。

ところがその思いが従業員には正しく伝わっておらず、「ウチの社長は売上だ、利益だっていつもうるさいな」と思われていました。

そこで、私が協力し、「この会社はどこに向かい、何を成し遂げようとしているのか」という企業ビジョンを設定しました。

そうして完成できた企業ビジョンを全社員の前で発表したところ、現在の社長の方針について従業員の納得感が高まり、その後の離職率も低下しました。

企業ビジョンを設定することによって、経営者が従業員と同じ方向を向くことができました。

ケース2 新規事業の収益化を従業員と共に考える

【課題】 新規事業をどのように収益化すればよいかわからない。

【成果】 ゴールデンタイムのテレビ番組で特集されるなど、売上は400%超。

ある製造業が新規事業を開始したところ、これまでとは畑違いの分野なこともあり、苦戦しました。

そこで、私が考えるだけではなく、従業員の方に「売上アップのために、どう考えるべきか」も指導しました。

その結果、「今のユーザーをもっと知ることが必要である」という結論に達し、調べた結果、ターゲットとする顧客像を変更するべきであるとわかりました。

新たなターゲット層に向けて営業や宣伝販促を行ったところ、売上が前年比で400%超になり、テレビ番組で特集を組まれるまでになりました。

しかも、従業員は「考え方」を理解したので、私が同社のコンサルティングを離れた後も、その会社の第二・第三の商品も好調な売上を続けています。

ケース3 社員が「考え方の基本」を身につけ、率先して行動する

【課題】社員の提案は単なる思いつきやその場しのぎが多い。

【成果】社員のカイゼン提案で、歩留まりや段取替え、返品率などが改善。

別の製造業の経営者から「社員は私が言わないと動かない。これでは困るので社員自身が考えてカイゼンなど提案できるようになってほしい」と依頼を受けました。

従業員の方に聞いてみると、提案がないわけではないけれども、社長からダメ出しを受けるとどう考えたらよいかわからなくなってしまう、だから最初から提案をしない、ということがわかりました。

提案の多くは「返品が多い、どうするか→返品にならないように気をつけよう」といった、根本的な解決法にはなっていない場当たり的なものがほとんどでした。

そこで私が「問題解決の考え方の基本」をゼロから指導しました。

その結果、社員自身が合理性や妥当性のある問題解決ができるようになり、売上7%増、営業利益13%増となりました。


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