わかりやすいフレーズに要注意

最近、「働き方改革」というフレーズをよく見聞きします。

ではどのようなものか?と中身を見ると使う企業や団体によってバラバラです。

せいぜい「残業を減らそう」「休日出勤をやめよう」といったことを「働き方改革」と言い換えているだけ。

これが「一日の労働時間を半分にしよう」「今の労働を機械に置き換えて労働者を3分の1にしよう」といったことだったら、”改革”だというのもわかります。

しかし現状は労働の効率や環境の「改善」、もっと言えば「正常化」のようなものです。

つまり、「異常」だったことを「正常」にしているだけ。

それが「働き方改革」というフレーズに包まれると、なんだか特別で、時流に乗ったことをやっているような気がしてしまいます。

クールビズ」もそうですね。日本の気候だと長袖スーツは暑すぎるから、ノージャケット・ノーネクタイで仕事をしよう、という「ごく当たり前」のことをしているだけです。

それが「働き方改革」「クールビズ」というフレーズをお上が発すると、まるで許可が与えられたかのように、今度はそちらの一方向に向かっていきがちです。

「今の時代は/これからの時代は○○だ」

このようにわかりやすいフレーズが使われるときこそ、要注意です。

(今だったらAI、自動運転、ブロックチェーンなどかもしれませんね)

ワンフレーズではなく、それは一体なんなのか?と自分の言葉で説明できるでしょうか。

そう考えると実は、働き方改革と言いつつ「無駄なだらだら勤務をやめよう」というだけのことかもしれません。

わかりやすいキャッチフレーズを使いたくなったときこそ「それって何?」「それは私たちにとって大事?」と踏みとどまって考えましょう。

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