あなたがエアコンを買いに行ったとします。
店員A「このエアコンがベストです、これ以外考えられません」
店員B「立ち上がりの時間はかかるのですが、省エネ機能がすごいので電気代は安くなりますよ」
どちらをより信頼できそうでしょうか?
なんとなく店員Bではないでしょうか。
話は変わりますが、私は先日、サーティーワンアイスクリームを食べました。
どの味にしようか…と迷っていると、先日見たTV番組を思い出しました。
その番組は「有名飲食チェーン店で人気最下位のメニューとは?」という企画でした。
ちなみに餃子の王将では「海老の甘酢」という、酢豚をエビに置き換えたメニューでした。
たしかに普通だったら酢豚を食べますし、エビを食べたかったらエビチリを頼むよな…と納得してしまいました。
同企画にサーティーワンアイスクリームもあり、人気最下位は「大納言小豆」でした。
理由は、新しいフレーバーが次々と出るのに比べ、地味で代わり映えしないから、とのこと。
私はこのTV番組を覚えていたので、じゃあどうせならあえてそれを食べてみよう!と注文しました。
確かに、普通の小豆アイスでした(笑)。
さて、餃子の王将も、サーティーワンも、もしも人気No.1メニューは?という企画だったらこのように記憶に残っていたでしょうか?
おそらく「はいはい、宣伝ね」と見ることすらなかったかもしれません。
「マイナス面を知らせる、宣伝する」というのは普通はしないことです。
でもしないからこそお客様の印象に残りますし、「わざわざ悪い点を知らせてくれた、正直だ」と信頼もしてくれるのです。
以前のエントリーで、お客様に競合を使っていると言われたら「素晴らしいですね、じゃあ何の問題もないですね」と「肯定」してあげましょう…と書きました。
これも「ライバルのことをよく言うはずがない」という先入観があるからこそ、お客様の印象に残るのですね。
良い点のアピールは、お客様もウンザリしています。
「この商品の欠点はコレです」
「人気最下位の商品はコレです」
と正直に伝えたほうが、お客様の印象に残ります。
(もちろんでも長所が…人気最下位なのは理由が…というフォローは必要です。)
「自慢」したくなったとき、あえてぐっとこらえて「自虐」してみましょう。
コメント