弊社で頻繁にご提供している研修に ロジカルシンキング研修 があります。
しかし、ロジカルシンキングについて、なんだか難しそう…理屈っぽい…業務に役立つのかな…
などのイメージを持つ方も多いのではないでしょか。
ロジカルシンキングとは、文字通り、論理的に考えること。
では論理(的)とは何でしょうか。
私なりにわかりやすく説明すると、「筋道が通っていること」です。
ではさらに、筋道が通っているとは?
A→B が成り立っていて、誰もそれに疑いがなく納得すること
だと考えます。
超ざっくり言うと、A→Bだよね!と質問したら、100人中100人がうんそうだね!と言える状態です。
ざっくりしすぎですが(笑)。
ではその反対、論理的ではない=筋道が通っていない、つまり「A→Bではない」とは、どんな状態でしょうか?
多くの場合、以下の4パターンがあります。
①A→C(の場合もある)
それってBではなくってA→Cだよね?Cになることもあるよね?とツッコミが入ったら、論理的とは言えません。
紙に記入していた資料をPCで作成することにして、省力化します!と提案したとします。
PC持っていない人は?紙の方が簡単でラクなんだけど?などの反対意見が出て、必ずしもPCで省力化できない、つまりBではなくCの結論もあるのでは、となったら、筋道が通っているとは言えません。
②A→Bの矢印がつながっていない
AがBになったことはわかるけど、その矢印が要因とは限らないでしょ、というパターンです。
有名なのが「東大生の多くは水泳とピアノを習っていた、だから水泳とピアノをすると賢くなる!」です。
これは、東大生の多くは裕福な家の生まれで、そのような家は習い事をさせる余裕がある、そして習い事の代表的なものが水泳とピアノである…だから東大生の多くは水泳とピアノを習っていたにすぎない、と解釈できます。
「東大生の多くは水泳とピアノを習っていた」ことは事実ですが、水泳とピアノを習ったから東大に入れたわけではありません。
【水泳とピアノを習う】 →だから→ 【東大に合格する】 の「だから」はおかしいよね、とわかります。
③Aがそもそも間違っている
「人間は爬虫類だ。爬虫類は卵を生む。だから、人間は卵を生む」
これは人間は爬虫類、という前提がそもそも間違っています。
だから、その後の論理展開(筋道)がいくら正しくても、出る結論は間違ってしまいます。
④実はB→Aだ
「オフィスがきれいな職場は業績が良い。だからオフィスをきれいにしよう、そうすれば業績が上がるはずだ」
これは本当でしょうか?関係が逆で、
「業績が良い会社は掃除の人を雇える(だからオフィスがきれい)」
「業績が良い会社は目の前の仕事にあくせくせずきれいに整える時間の余裕がある(だからオフィスがきれい)」
かもしれません。→の向きが逆であったら、筋道が通っているとは言えません。
あなたの論理が無意識にこの上記4パターンに入っていないでしょうか?
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