その効率化は10→1か、1→0か

※画像はイメージです

完全ワイヤレスイヤホンを使ってわかったこと

2ヶ月ほど前から、ケーブルがまったくない完全ワイヤレスイヤホンを使っています。メイン使用というわけではありませんが。

完全ワイヤレスイヤホンについて、以前は次のような懸念がありました。
・紛失しそう(ブルートゥース(BT)イヤホンを紛失したことがあったので…)
・急に外したとき、小さすぎて置き場所がなさそう
・外れやすそう、外れて落としそう

そのため購入を躊躇していたのですが、値段がこなれてきたこともあり、ものは試しに、と購入してみました。

使ってみて便利だと思った点が二つあります。

電源を入れるのがラク

通常のBTイヤホンは、電源ボタンを長押しして電源を入れます。
完全ワイヤレスの場合、ケースから取り出した瞬間に電源が入ります。
そのため、「電源を入れる」工程が一つ省かれます。

充電をするのがラク

通常のBTイヤホンは、充電部分のフタを開けて、ケーブルを差し込みます。
完全ワイヤレスの場合、充電を兼ねたケースにそのままケーブルを差し込むことができます。
そのため、「充電部分のフタを開ける」工程が一つ省かれます。
(ただしこれは機種により異なります。)

完全ワイヤレスだとこのように「電源を入れる」「充電部分のフタを開ける」工程が省かれ、地味ですがこれがけっこう便利です。

これは購入前は予想していなかった便利さでした。

もしも購入前に「電源を入れたり充電をしたりするときにラクですよ!」と言われても、別にそれで困っていないから…と購買意欲は高まらなかったでしょう。もともとの「電源を入れる」「充電部分のフタを開ける」を面倒とも思っていなかったからです。

減らすのではなく、なくす

たとえば仕事には0→1の仕事1→10の仕事がある、と言われます。

私だったらマーケティングでは商品開発よりも販促などが得意なので、どちらかといえば1→10を行う事が多いです。

同じように「工程を減らす」「ラクにする」「簡易にする」でも、「10→1」と「1→0」があるのかな、と感じました。

10→1と1→0を比較すると、より工程を減らしたのは10→1です。9も減らしたわけですからね。

しかし実際にインパクトがあるのは1→0です。なにせ、減ったを越えて「なくなった」わけですから。

私が完全ワイヤレスイヤホンの便利さを感じたのもそこです。
電源を入れる・フタを開けるという工程が「なくなった」ので、これは想像以上にラクさを感じました。
別に以前のイヤホンを「不便だ」と感じていたわけではないにもかかわらず、です。

工場の生産改善でECRSという概念があります。これの最初のEもEliminate=「なくせないか」です。
何かを「なくす」ことは、究極のカイゼンになります。

効率化や業務改善というと「減らす」ことを考えたくなります。3人の作業を2人で、1時間を30分で、などと。

しかし「なくす」ことはそれ以上の最大のカイゼンです。
中途半端に減らすのではなく、「なくせないか?」を真っ先に考えるとよいでしょう。

 

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