思いは固めて伝える

ある書籍にこんなことが書いてありました。

水を手のひらですくって隣の人に渡してリレーをしたら、ほとんどこぼれてしまう。

しかし水を凍らせて固めて氷にしてしまえば、隣の人にそのまま渡すことができる。

人に伝えるときは『固める』ことが大切である。

このたとえも含めて、確かにそうだなと思いました。

「部下がちゃんと理解してくれない!」

「社員に私の思いが届かない!」

「周囲はやる気がなくて、危機感が伝わらない!」

こんな風に思うことはありませんか。

そんなときはあなたの思いが「固まって」いないのかもしれません。

そんなことはない、私はちゃんと部下に注意や指示をしている ー

でもその指示が「しっかりやれ」「気をつけろ」だと、部下は動けないかもしれません。

しっかりやるとは、気をつけるとは、具体的にどうすればよいのかが「固まって」いないからです。

そのような抽象的な指示は、水を手のひらで渡し合っているようなものです。

伝えることが固まっていなければ、いくら伝えても指の間を水がこぼれ落ちるばかりで、伝わりません。

いくら「こぼすな!」と注意しても受け渡しは無理です。

繰り返し伝えることよりも、強い口調で伝えることよりも、まずは何よりも

考えを「固める」

ことです。

 

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