マーケティングを語るコミュニティ 第001回 終了報告

2019年10月17日、マーケティングを語るコミュニティ を開催しました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

テーマは「サブスクリプション(サブスク)」でした。

サブスクリプションって何?という段階から始めようと思ったのですが、みなさん概ねサブスクについてご存知だったこともあり、サブスクを軸にしつつも適度に脱線しながらよい話し合いができました。

※もちろん、マーケティングやその用語についてまったく知らない/初心者、という方も大歓迎です!

サブスクに関する話の中で私が気になったテーマが2点あります。

1)昔と今のサブスクの違い

昔のサブスクのわかりやすい例が「スポーツジム」です。

スポーツジムでは、幽霊会員=会員ではあるけど来ない人、が適度にいることがビジネス的には理想でした。

なぜなら全会員が毎日ジムに来たら、ジムがごった返して混雑し、会員の満足度が下がってしまうからです。

だからめったに(まったく)ジムに行かないけど解約するのも面倒でだらだら契約を続ける人、がたくさんいることがビジネス的には望ましかったのです。

一方、現代の映像や音楽などのサブスクはどうでしょうか。

会員が実際にサービスを利用する率=アクティブ率が上昇しても、スポーツジムのような実際のモノ/場所ではなくデジタル財なので、企業としてのコストは上昇しません。
(厳密にはサーバー等の費用はわずかに増えるでしょうが)

むしろ、会員がアクティブにサービスを利用してくれたほうが、企業側は様々なデータを入手できます。映像配信サービスなら、どんな作品を、いつ、何時間見ているか、A作品を見た人はB作品も見ている…などなど。

そうしたデータが増えれば増えるほど、サービスの向上に役立ちます。また、ユーザーが自分がチェックした映像や音楽をソーシャルメディアに掲載し、広めてくれることもあるでしょう。

だからスポーツジムと異なり、現代型のサブスクは「アクティブユーザー率が高ければ高いほど企業にとってプラスがある」と言えます。このあたりが「寝た子を起こさない方が良い」旧来型のサブスクと違う点ではないでしょうか。

2)サブスク/シェアと所有の棲み分け、位置づけ

「サブスクやシェア利用が増えてきたということは、モノを所有したいという欲求は薄れたのか、これからも薄れるのか」

「自分は○○はサブスクでもいいけど、●●は自分で所有したい。この違いは何なのか」

といった声がありました。

・これからは「サブスク/シェアで済ませるモノ」と「所有するモノ」に分化していくのか?

・それともそれはモノごとに分かれるのではなく、ヒトごとに異なるのか?
(Aさんはシェアで十分と考えるが、Bさんは絶対に個人所有したい、等)

・企業も「サブスク/シェア商品」と「所有の商品」どちらか一方に力を入れるべきか?それとも両立させるのか?

…などなど、話/疑問は尽きませんでした。

そこにはもちろん技術なども絡んでくるでしょう。今は映画のBlu-rayを持っておきたい!という人も、5Gでいつでもどこでも見られるようになれば、そのこだわりもなくなるかもしれません。

非営利組織のマーケティング(?)などにも話が及び、あっという間の90分でした。


次回は12月12日(木)に行います。

興味のある方はぜひお越しください。

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