読みやすい・わかりやすい文章を書く5つのポイント

先日、仕事で文章について指導しました。

そこで改めて指導・確認した、
「読みやすい・わかりやすい文章を書く5つのポイント」
をご紹介します。

①「~させていただく」を多用しない

「~させていただく」の乱用問題、よく見聞きしますよね。
なんとなく丁寧「っぽい」印象があるので、つい使ってしまいます。

しかし「~させていただく」は原則として相手の許可があるときのみ使います。

「司会を務めさせていただきます」と使うのは、
「私は司会をしたいと思った、それに多くの人が反対した、しかし偉い人が私を司会に抜擢してくれた」
このような場面だけです。

話し言葉なら、まだ一瞬で「スルー」できますが、書き言葉を読む際は、この「~させていただく」は余計に冗長に感じます。

丁寧さを表現したいなら、敬語(尊敬語、謙譲語、丁寧語)を使いましょう。

②逆説でない「~が」「~したものの」を使わない

(例)「昨日は猛暑だったが、そのため水を沢山飲んだ」

「が」は便利であるがゆえに、いろいろな場面で使いたくなります。
しかし「が」は順接と逆説、両方に使えてしまう点が欠点です。

順接…きのうステーキを食べたが、おいしかった。
逆説…難しいと思っていたが、簡単だった。

そのため、「が」は最初から使わない、と決めておいたほうがよいでしょう。
特に逆説の場合は、「しかし」を使います。

(例の書き換え)昨日は猛暑だった。そのため水を沢山飲んだ。
(もしくは)昨日は猛暑だったため、水を沢山飲んだ。

(例)「マラソンに以前から興味があったものの、実際に始めたのはごく最近です」

この「~ものの」は、筆者にとってはおそらくこういう意味でしょう。

「マラソンに以前から興味がありました。とはいえ、以前からやっていたわけではなく、実際に始めたのはごく最近です」

この下線部が「~ものの」でまとめられて省略されているため、読んでいる側は理解しづらくなります。
「~ものの」は使わず、上記のように語句を補足したほうがよいでしょう。

③口語表現に注意

いろんな → いろいろな
ちょっと → 少し
など、口語表現に注意しましょう。

※もちろん文体などによってはあえて使ってもOKです。

④カッコ書きの補足説明は最低限に

(例)私の職場には事務員さん(今年始めて採用しました)がいるのですが、その人は最近引っ越した(費用が30万円かかったそうです)と知らせてくれました。

上記は極端な例ですが、話の補足をカッコで入れると冗長になり、読みづらくなります。
カッコでの補足はあくまでも補足のオマケ情報にとどめ、なるべく使わないようにしましょう。

(例の書き換え)
私の職場には、今年始めて採用した事務員さんがいます。その人は最近引っ越したと知らせてくれました。費用が30万円かかったそうです。

⑤無意識の専門用語・業界用語に注意

専門用語や業界用語を使うと、部外者・門外漢にはわかりにくくなります。気をつけましょう。

専門用語や業界用語はある程度気をつけることができるのですが、要注意なのが「自分の周囲や職場ではよく使うビジネス用語」です。

最近では「解像度」(=どれくらい明確か、具体的か)なんて言葉をよく見聞きしますが、世の中すべての人が使うわけではありません。

また、「自走する」(=誰かの支援がなくてもビジネス等がうまく進行する、成立する)などの言葉も、あらゆる人がすっと理解できるわけではありません。

専門用語・業界用語に加えて「なんとなく使うビジネス表現」にも気をつけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

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