食器洗浄機でわかった、ECRS「排除=なくす」は最強の効率化

食洗機を45㎝→60㎝に変更

最近、自宅の食器洗浄機を幅45cmのものから幅60cmのものに替えました。
それによって、我が家のライフスタイルが劇的に変化しました。

背景として、我が家は特に週末などは3食自宅で食事を作ることも多く、洗い物の量が多くなり、従来の45cm幅の食器洗浄機では一度に洗いきれないことが多々ありました。
(ちなみに、日本の一般的な家庭用の食器洗浄機は幅45㎝です。)
そのため、別で手洗いする必要があるなど、手間がかかっていました。

そこで、外国製のもっと容量の大きい、60cm幅の大型食器洗浄機に替えることを決意しました。
費用や設置スペース、工事など、多少の問題はあったものの、実際に導入すると多くのメリットがありました。

大型の食器洗浄機のメリット

そのメリットを一言で言うと、手洗いをほとんどしなくなりました

幅だけでいえば45㎝→60㎝と約3割増ですが、高さや奥行きも変わったため、体感では冗談抜きで従来の6倍くらいの容量があるのでは、とすら感じています。

3食の食器はもちろん、鍋、フライパン、調理道具など、ほとんどすべての洗い物をその食器洗浄機に直接放り込みます。
そして夜に洗剤を入れてスイッチを押して洗う、これだけです。
手洗いは、一部の木の食器などごく一部だけで、ほとんどしなくなりました。

国産の食器洗浄機と違って「乾燥」機能がないのが少し気がかりでしたが、朝は食器洗浄機のドアを開けて開放しておけば、陶器やガラスは自身の熱でほぼ完全に自然乾燥してしまいます。
(箸やお椀は食洗機対応でも乾きづらいです。そのような食器を使わない欧米の人は乾燥機能がなくても困らないのでしょう)

我が家は洗濯もドラム式洗濯機で毎日乾燥までしてしまうので、「洗濯物を干す」という家事がほぼ消滅しました。
同様に、大型食洗機によって「食器を洗う」という家事もほぼ消滅しました。

前置きが長くなりましたが、これはまさに
製造業のECRSのE=「排除」だと思いました。

製造業で必須、かつ中小企業診断士試験でもおなじみの「ECRS」について、簡単に説明します。

ECRSとは

ECRSは、業務の効率化を図るための改善手法です。以下の4つの要素から成り立っています。

Eliminate(排除): 不必要な作業を取り除く(なくせないか)
Combine(結合): 複数の作業を一つにまとめる(一緒にできないか)
Rearrange(再配置): 作業の順序や配置を見直す(順番を変えられないか)
Simplify(簡素化): 作業を簡単にする(簡素化できないか)

これらを考えることで、無駄を減らし、生産性を向上させることができます。

ECRSの成り立ち

ECRSは、20世紀中頃にアメリカの製造業で広まった「動作経済原則(Motion Economy)」から派生した概念です。
生産性向上のために、どうすれば作業をより効率的にできるかを考える中で生まれました。
特に日本の製造業では、トヨタ生産方式などとともに発展し、多くの企業が取り入れるようになりました。

ECRSの具体例

例:部品の組み立て作業

Eliminate(排除)… 部品を一度床に置いてからまた拾い上げる動作をしている。部品を直接作業台の上に置くようにすれば、無駄な動きを排除できる。

Combine(結合)…組み立て作業の途中でネジを締める作業と検査を別々に行っている。これを一緒にすることで効率が上がる。

Rearrange(再配置)…部品や工具の配置がバラバラだと、作業のたびに探し回る必要がある。これを作業の流れに沿った配置に再配置することで、探す時間を減らし、作業をスムーズに進める。

Simplify(簡素化)…組み立てに複雑な手順が多すぎるとミスが増える。手順を簡素化し、できるだけ単純な動作で作業を進められるようにすることで、ミスを減らし、作業時間も短縮する。

ECRSと大型食器洗浄機

ECRSは、業務の無駄を削減し、生産性を向上させるための強力なツールです。
このECRSは、E→C→R→Sの順番で効果が高いと言われます。

大型の食器洗浄機はまさに「Eliminate(排除)」です。「手で食器を洗う」という作業自体を日常の家事からなくしてしまったのです。
我が家の家事にとっては革命的な出来事です。

効率化というと「減らす」「うまくやる」「短時間でやる」などを考えてしまいがちです。
しかし、食洗機のように、最強の効率化は「なくす」=「やらない」ことです。
効率化を考える際は、何よりもまず「なくせないか?」「やらずに済むには?」を考えましょう。

「いかにラクをするか」からイノベーションは起こります。

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