【データで探る】日本の若者は失敗を恐れ、他者からの評価を気にし、自己肯定感が低い

「最近の若者は~」「Z世代は~」など、若者・新入社員はひとくくりにされがちです。

もちろん、個性や性格は人それぞれであり、安易にくくることはできません。
とはいえ、大まかな傾向はある、とあなたも感じているのではないでしょうか。

若者や新入社員世代に関する、3+1つのデータをご紹介します。

1)日本の15歳は最も失敗を恐れる程度が高い

OECDが2018年に行った「生徒の学習到達度調査(PISA)」によると、日本の15歳の学生は他国と比べて「失敗を恐れる」度合いが最も高いという結果が出ています。

OECD調査、2018年

2)日本の18歳は他国と比べて自己肯定感が低い

「自分は価値のある人間だと思うか」という質問に対しても、日本の18歳の肯定率は他国と比べて圧倒的に低いのが特徴です。

日本財団が日本、米国、英国、中国、韓国、インドの6カ国で各1000人の若者を対象に実施した「18歳意識調査」(2024)

3)新入社員は「失敗を恐れる」「他人からの評価が気になる」傾向が他の世代より高い

昨今の就職活動は情報化が進み、自己PRやエントリーシートで「完璧な自分」を作り上げようとします。ミスをしてはならない、と感じ、入社後も「失敗しないこと」を最優先に考えるのかもしれません。

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(2020)

4)欧米・韓国と比べると、自己有用感が自己肯定感の高さに影響している

内閣府 国際比較調査 報告書(2014)より

欧米・韓国の自己肯定感は「自分がどうであるか」なのに対し、日本の自己肯定感は「自分が他者にとってどうであるか」で決まることがわかっています。

本来、自己肯定感は自分の内側から湧いて出るもののはずが、周囲の評価に影響されてしまっているのです。

調査 まとめ

  • 将来の夢を持つ割合が低い
  • 失敗を極端に恐れる
  • 他者から必要とされていないと感じることが多い
  • 自己評価が他者の評価に強く依存する

以上より、若者世代は「挑戦する」「成功する」よりも、「失敗しない」が最適解と感じているのではないでしょうか。

対応策

今後、企業が取り組むべきことは以下の通りです。

  • 失敗できる環境づくり
  • 個人の成長を重視した評価・育成制度
  • 絶対的な自分の価値を認識できる場の提供

具体的な取り組みを検討したい方はぜひお問い合わせください。

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