打ち合わせはこの「2種類」に分ける

打ち合わせは「アイデア出し」と「企画立案」を分ける

「みんなで新しいビジネスプランを考えよう」
「今までにないアイデアをどんどん出してほしい」

このような会議を安易に進めてしまうのは危険です。
なぜなら、参加者の意図が「アイデア出し」と「企画立案」に分かれている可能性があります。
両者が統一されていないと、このような会議は失敗に終わります。

「アイデア出し」は自由に

アイデア出しの場では、とにかく「量」が重要です。
現実的でなくても構いませんし、突飛なアイデアでも問題ありません。
むしろ現実性は無視し、
「こんなことできたら面白いよね」
「こんなサービスがあったら喜ばれるかも」
と、いい意味での「思い付き」の発想をどんどん出すのが「アイデア出し」です。

この段階では、アイデアの良し悪しは判断しません。
むしろ、事業性や実現可能性を気にしすぎると、自由な発想が制限され、結果としてアイデアの量も質も低下してしまいます。
ボツになるアイデアがたくさん発生することを前提に、最終的にひとつ光るものが生まれればよし、ととらえます。

「企画立案」は事業性をふまえて

一方、企画立案においては、事業として成立するかどうか、ターゲット顧客を喜ばせられるかどうか、などを入念に考える必要があります。
お金や時間をかけ、プロジェクトとして実行するわけですから、具体的な企画に落とし込む作業が必要です。

企画立案が求められているのに、思いつきのアイデアばかりになってしまうと、事業としての価値を生み出すことができません。
「アイデアとしては面白いけど、収益性がない」「コストや技術力で実現性がない」となってしまっては意味がありません。

話し合いの場では「アイデア出し」か「企画立案」かを明確にする

チームでの話し合いやブレインストーミングの場では、今自分たちがしていることが「アイデア出し」か、それとも「企画立案」か、をきちんと定義しておきましょう。

もしアイデア出しの場で、「事業性が…」「現実的に考えると…」と言い出すと、自由な発想が出なくなります。

逆に、企画立案が必要なのに「こんなアイデアどうですか?」といった思いつきばかりが出てくると、事業としての実現性が低くなります。

そのため、議論を始める前に
「今はアイデア出しの時間です」
「これから企画立案に入ります」
と、場の目的を明確にすることが肝心です。

なんとなく話し合いをスタートしないよう、注意しましょう。

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