「動詞」書籍発売から1年~今こそ伝えたいこと
早いもので、三笠書房様から
「できる人ほど仕事はこの「動詞」で考える」
を出版して、ちょうど1年が経ちました。

この1年間、温かいメッセージや、実践してみたという声をいただきました。
研修やセミナーの現場でも、
「あの本に書いてあった動詞を意識するようになってから、会議での発言が具体的になりました」
などの声をかけていただける機会が増えました。
そもそも、なぜ私が「動詞」にスポットを当ててこの本を書いたのか、振り返ります。
これまで、5,000人超のビジネスパーソンと、研修やコンサルティングを通じて接してきました。
その中で、私はもどかしさを感じていました。
コンサルや研修受講者の多くは、本当に勉強熱心です。
ビジネス書を読み、セミナーに通い、動画で新しい知識を仕入れ…と。
インプットの量だけで言えば、昔とは比べものにならないほど充実しています。
それなのに、
「なかなか仕事の成果に結びつかない」
「行動に移せない」
と悩んでいる人が多い、と感じていました。
せっかくの知識が、頭の中でフワフワしたままで止まっているのです。
「ロジカルシンキング」など、知識としては知っている、けれどいざ自分の仕事に取り入れるとなると、何をどうすればいいのかが分からない…となってしまうようでした。
だからこそ、思考を行動へと変えるためには、具体的なアクションである「動詞」が有効なのでは、と考えました。
本書で紹介した12個の動詞(わける、くらべる、かぞえる、そろえる、さかのぼる、きく、たとえる、うながす、つなぐ、ためす、くわえる、けずる)は、小学生でも知っている、当たり前の言葉ばかりです。
しかし、仕事ができる・できない人たちを比較すると、この当たり前の動詞をきちんと使えているかどうかに差があることがわかりました。
たとえば、何かトラブルが起きたとき、できない人は「どうしよう」と頭を抱えてフリーズしてしまいます。
もしくは、上司など周囲の人に丸投げします。
一方で、できる人はまず「わける」動詞を使います。
(または、無意識に「わける」を行っています。)
事実と意見にわけたり、自分でコントロールできることとできないことにわけたり、などです。
そうやって切り分けるから、次の具体的な一歩がすぐに見えてきて、行動に移せます。
この本が目指したのは、読んで「ふむ、勉強になった」と思ってもらうことではありません。
むしろ、仕事で行き詰まったときに「うーん、今はどの動詞を使えばいいんだろう」とページをめくってもらえるような、「使える」書籍になってほしいと思って執筆しました。
この1年間で、世の中はますます変化のスピードが速くなり、いわゆる「学び直し」の必要性が叫ばれています。
新しいスキルを身につけることはもちろん素晴らしいことです。
しかし、そのインプットを成果というアウトプットに変えるためには、思考や行動の基本となる「OS」が必要です。
OSがアップデートされていなければ、最新のアプリも動きません。
もし、日々のお仕事の中で「頑張っているのに成果が出ない」と感じることがあれば、ぜひ立ち止まって、自分の行動をシンプルな「動詞」にしてください。
発売から1年が経過しましたが、この本に込めたメッセージは時間が経っても変わりません。
これからも、一人でも多くのビジネスパーソンが「行動」できるよう、応援しています。
最後に、本書を手に取ってくださったすべての方、そして出版に関わってくださったすべての方に、改めて深く御礼申し上げます。
ありがとうございました。


