【新規事業×高価格×地方033】「わくわく広場」はなぜ強い?ビジネスモデルの裏にある泥臭い営業力

都心で急増する「わくわく広場」の仕組み

日経クロストレンドに掲載された「わくわく広場」の記事が、とても興味深い内容でした。
ビジネスの構造を考える上で勉強になるので、ここで紹介します。

ロピアの横でも業績好調 都心に続々「直売所のAmazon」の正体
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01146/00015/?i_cid=nbpnxr_child_parent_nxr

「わくわく広場」をご存知でしょうか。
一言で言えば、農産物を販売する店舗です。
その特徴は以下の通りです。

  • 運営会社のタカヨシホールディングス(HD)は、自ら商品を仕入れない。
  • 出品者が1品から自分で値付けし、商品を並べる。
  • 店舗側はレジや運営に専念し、売上の約25%を手数料として受領。
  • 商品は常温で陳列するため、高額な冷蔵設備が不要。
  • そのため、開業費用は一般的なスーパーの50分の1程度。

2.徹底的な低リスクと、出品者を支える仕組み

この記事から読み解く「儲けのポイント」は、
・徹底した低リスク構造
・出品者の使いやすさを追求したプラットフォームの設計

にあると言えます。

自社で在庫や仕入れの資金を抱えないため、経営のリスクが非常に低く抑えられます。
もし採算が合わなければ、すぐに撤退して次の場所へ移動できます。
出品者を支える仕組みも充実しています。

  • スマホから15分おきに売上データを確認できるシステムがある
  • 店舗への持ち込みだけでなく、物流拠点や宅配便でも納品できる

出品者には「一等地の売り場をノーリスクで試せる」という利点があります。
店舗側にとっても「常に新鮮で多様な商品が集まる」という好循環が生まれます。
双方にメリットがあるからこそ、強固な収益の仕組みが成り立っています。

ビジネスモデルの美しさより、泥臭いネットワークが本質

私がこの記事を読んで、一番印象に残った部分があります。

それは「四半世紀近く開拓を続け、約3万5000件の登録生産者と、200店舗弱を抱えるタカヨシHDの牙城を崩すのは容易ではなさそうだ」という点です。

記事の表面だけを見ると、
「場所貸しだから在庫リスクもないし、競合とすみ分けて上手くやったな」
と思う人もいるかもしれません。

しかし、現実はそう簡単ではありません。
成功の根底にあるのは、創業期からの泥臭い営業です。
1軒1軒の生産者を訪ね歩き、長年かけて築いてきたネットワーク、それこそが本体です。

「マッチングビジネス=仕組みさえ作れば低リスクで儲かる」と考えがちです。
ですが、プラットフォームの価値を決めるのは登録企業・登録業者の充実度です。

ここでは、どれだけ多くの生産者と深くつながっているかです。
非常に泥臭い領域であり、一朝一夕には作れません。
ビジネスモデルのきれいさだけに感心していると、この本質を見落としがちです。

自社ビジネスにどう生かすか

あなたがこの記事を読み、自分のビジネスで生かすとしたら、どこがポイントでしょうか。

私は、仕組みの裏にある「泥臭い基盤」に目を向けることこそがポイントだと考えました。

新しい事業を始めるとき、ビジネスモデルのきれいさばかりに気を取られていないでしょうか。

  • その仕組みを動かすために、どれだけ信頼が構築されているか?
  • 地道なネットワークを、どう積み上げていくか?

それらこそが重要ではないでしょうか。

地味で泥臭いですが、ビジネスで重要なのは、結局はそういう地味なところです。
どんなにデジタル化が進んでも、最後は人の「気持ち」や「関係性」がキモです。
この記事から、改めてそう感じました。

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