手段と目的を混同しない

私はビジネス研修を提供しています。

研修の目的は様々ですが、

「社員が成長すること」「それによって所属企業にメリットをもたらすこと」

などが挙げられます。

「研修を受講し、理解すること」自体は手段であって、目的ではありません。

しかし、人はつい手段と目的が逆になることがあります。

一例として、研修で様々なフレームワークを指導した後のこと。

このような場合、受講者はつい、「フレームワークを使うこと」が目的化してしまいがちです。

フレームワークを指導した後、受講者が

「機械の不具合の原因」をフレームワークの○○で整理した、と教えてくれました。

しかし、その機械の不具合は年に数件あるかないか。

だったら、わざわざフレームワークを検討しなくても、その不具合を列挙してくれたほうがはるかにわかりやすくなります。

フレームワークは手段であり、目的ではありません。

このように、何かの行動を起こす、たとえば「名刺を作る」「新規開拓の営業を行う」「採用の広告を出す」といった場合、

「この目的はなんだろうか?」

と考え直してみることが大切です。

代表・幸本陽平 プロフィール

幸本 陽平
幸本 陽平
化粧品デパートのマーケティング業務に携わり、その後独立。
研修や執筆、マーケティングをわかりやすく伝えるための活動などに取り組む。

(株)東風社代表取締役 中小企業診断士 一橋大学卒
広島市在住、新潟県長岡市出身

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