先日、ある店頭で商品のメガネを見ていたときのこと。
私が店頭を見始めると、店員さんが話しかけてきました。
「お客様、このフレームは~で、通常○万円が当店だと○万円なんですよ。他にもブランド○○は○○円、ブランド××は××円、そしてこちらは…」
こんな体験はあなたにもあるのではないでしょうか。
この段階では、私はメガネを見始めたばかりです。
どの程度興味があるのか、たとえば
・すでに買う気がある
・買うことを検討していて詳しく聞きたい
・なんとなく覗いてみただけ
…以上のどの状態か、店員さんは把握していたでしょうか?
もちろんしていません。そして「お客様だ、お得感を説明してアピールしなきゃ」となってしまったのです。
営業で重要なのは、まずそもそも「聞いてもらえる状態を作る」ことです。
簡単に「共感」と言ってもいいでしょう。
通常、買い手側は「押し売りされたらどうしよう」「高いのを買わされないようにしないと」という警戒感があります。
そこで性能やお得さをアピールしても「いや、だまされないぞ」とガードが固くなるだけです。
営業は、まずは「この人の言うことなら信頼できるな」という共感を得るところから始めましょう。
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