プレゼンテーションのよくある誤解

「う~ん、何でそんな風にしてしまうのだろう??」

私が研修などで受講生や社員のプレゼンテーションを受けるとき、よく感じることです。

今回の記事はマーケティングに関することではないのですが…

私は仕事柄、研修の受講生や取引先の社員の方に「プレゼンテーション」をしていただくことがあります。

単に考えるだけではなく、相手に伝えて動かしてこそ、ビジネスは進行していくからです。

そこでプレゼンテーションをしてもらうと、上手・下手の以前に「どうしてそうするの?」と思ってしまうことがあります。

 

その違和感を一言で言うと、多くの人は

「プレゼンテーションは、理路整然としていなければならない」

と思っていて、それが本来のプレゼンのあるべき姿から離れてしまっているからです。

つまり、話すことやスライドの資料、そういった準備を完璧にこなし、正確な情報を一字一句ていねいに伝える、それがプレゼンテーションだと思っている人が多いのです。

 

でも、プレゼンテーションの目的って何でしょうか?

簡単に言えば「聞き手の心を動かし、行動させる」ことだと私は思います。

 

「話を理解してもらう」だけであればプレゼンテーションとは言えません。それは単なる「説明」です。

「なるほど、それはいい、ぜひ採用してみよう」

「この人の言うとおりだ、私も次はそうしよう」

そう思ってもらうことがプレゼンテーションの目的であり、単に「わかってもらう」ことがゴールではありません。

 

しかし、そのような本来の目的を忘れてしまうのも無理はありません。

多くの人にとってプレゼンテーションというと、スティーブ・ジョブズ氏や孫正義氏のそれであり、「聴衆を前に、わかりやすくハキハキと流れるようにしゃべることがプレゼンである」と思ってしまうのでしょう。

 

繰り返しますが「聞き手の心を動かし、行動させる」というゴールが達成できれば、その手法は何でもよいのです。

話がうまい必要はないですし、製品のデモを触らせるとか、映像を見せるとかしてもいいわけで、正しいプレゼン手法があるわけではありません。

 

大事なのは相手目線に立つこと。

プレゼンで自分が考えたことを1から100まで話す人がいますが、聞き手にとって「話し手が何を考えたか」は重要ではありません。

重要なのは自分にとってどう関係あるか、どういいことがあるかなのです。

だから自分が話したいことを話すのではなく、聞き手が望むものを想像し、そこから逆算して組み立てる、それがプレゼンテーションの基本です。

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