以前、まずは「言われた通りにやる」能力をというタイトルで
問題解決の前に、まずは「言われたことを言われた通りにできる」ことが大切である
とお伝えしました。
言われた通りにやるのは本来やりやすいはずなのに、なぜ難しいのでしょうか?
それにはいろいろな理由があると思います。
・簡単で、自分はできていると思いこんでいるから(実際にはできていないのに)
・自分のクセや習慣が無意識に入り込んでしまうから
さらに私はもう一つ、重要な理由があるのかと考えています。それは、
・言われた通りにやることはカッコ悪い、ダサいと思っている
です。
中学生のとき、英語を先生の言うとおりに発音するのが恥ずかしく、わざとAppleをアップルとカタカナ読みしていませんでしたか?
言われた通りにそっくりそのままマネをする、言われた通りにやる、というのは英語に限らず意外と「気恥ずかしい」ものです。
さらに、そのままマネをする=自分はできないことを認める、と感じる人もいるでしょう。本当にできることなら自分流に応用できるわけで、マネして言われた通りにせざるを得ない=自分は未熟者、という解釈をする人もいることでしょう。
ということは、「言われたことを言われた通りにやる」ために大切なのは、技術や能力よりも、心理的な障壁かもしれません。
言われた通りにやってほしい場合、「必ず言われた通りにやれよ」「それ以外のことをするなよ」と念を押すだけではなく、
「実はこの通りにやるのはすごく難しいんだ」
「この通りにやってくれって言っても、なかなかできないんだ」
などと、「言われた通りにやることがスゴイことなんだよ」と伝えてあげたほうが、「じゃあやってやろう」という気になるかもしれません。
意外とハードルが高い「言われたことを言われた通りにやる」、その障壁は心理面にあります。事前に取り除いてあげましょう。
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