マーケティングを学べるボードゲーム 開発進捗のご報告

現在、マーケティングを学べるボードゲームの開発を進めています。

2024年5月には詳細を発表できそうです!

取り組み開始当時のメッセージはこちら

研修×ゲームについてはこちら

【今後の予定】

2024年5月 発表
2024年6月 企業向け説明会、モニタープレイ(体験会)などを開催

【現在の状況】

ゲームのルールや方向性を固め、デザイン会社さんと連携して個別のカードやプレイシート(ボード)などのデザインをすすめています。

すごろくや人生ゲームのようなボードも使うし、ポケモンカードのようなカードも使うし…と、「ボードゲーム」なのか「カードゲーム」なのか悩ましいのですが、ボードを優先して「ボードゲーム」と総称します。
(以前は「カードゲーム」扱いでした)

【ゲーム・ルール開発プロセスについて】

マーケティングの何をテーマにする?

ルールには紆余曲折あり、最初からかなり変更がありました。

ボードゲームで、マーケティングの「何を」「どのように」学ぶかが悩みどころでした。

これが「経営シミュレーションゲーム」でしたらある程度はわかりやすいかと思います。
何らかの会社を設定し、それで仕入れる、売る、そのためには広告を…競合に対して…など、実際の会社の営業を模してルールを設定し、最も売上または利益が多ければ勝ち、とすればよいでしょう。

ところが「マーケティング」となるとそうはいきません。
マーケティングには「こうなったら勝ち」「これが達成できれば成功」といった明確な指標がありません。
世界的大企業のマーケティングと街の個人商店のマーケティングとではやるべきことも異なりますし、どうなったらマーケティングの成功・正解といえるか、の物差しも変わってきます。

そのため、途中からは、マーケティング用語を覚えることを主題のゲームにすることも検討しました。
しかしそれではやはり本を読んで学ぶのとあまり変わらず、やはりゲームという「体験」を通して、専門用語などではなく「マーケティングの勘所」を体感としてとらえてほしい、と再考しました。

そこで、マーケティングの基本・初歩といえば「一貫性の重要さ」であると思い、4Pを軸としたゲーム設定としました。
マーケティングとしては重要なことも、「ゲーム」で「学ぶ」観点ではあまり必要ない要素は思い切って削り、ルールを考えました。

最終的に「お菓子」をテーマにしたゲームとなりました。

ルール考案とテストプレイを繰り返す

ルールを考え、紙のカードに手書きでデザインし、我が子とテストプレイを繰り返します。
最初は「ルールの確認」や「ゲームバランス」を目的としたテストプレイでしたが、実際にやってみるといろいろなことがわかります。たとえば…

  • 「手札のうち複数枚を、複数個所の山札それぞれの一番下にもどす」という動作があるが、時間がかかって面倒。それをしている間、ゲームが止まってしまい、他の人は手持ち無沙汰。
  • 相手との駆け引きや、相手の手札に影響を与えるような要素がないと、淡々と各自の手札を揃えるだけになってしまう。状況に応じた押し引きや作戦があるほうが盛り上がる。

以上のように、ゲームルールとしては問題ないが、なんとなくテンポが悪い…他の人のターンの時に自分はやることがなくてヒマ…となってしまうと、ゲームとしての面白みが削がれてしまいます。これはテストプレイをしてみてわかったことでした。

ゲームの面白さはルールだけではなく「流れ」や「暇な時間があまりない=自分が関与している時間がある程度多い」ことが大事なのだとわかり、ルールもそれらに合わせて改善しました。

簡単さと複雑さ、思考と運のバランス

それらに加えて大切なのは、研修の中のゲームとして位置付ける以上、ルールが複雑すぎてはいけません。
簡単なルール説明や手元資料だけで楽しめるようにしなければなりません。

しかしゲームとしての面白さや駆け引きは、ルールの単純さとある意味では反比例する面があります。
ゲームとして面白くするにはある程度ルールが複雑なほうがよい、しかし複雑すぎてその日に初めてゲームをする人が理解できないようなルールでは研修には使えない…とバランスに苦心しました。

そしてゲームとして大事なのは、「思考」と「運」のバランスです。
将棋のように思考の実力差がもろに出てしまうようなゲームだと研修内で楽しめない。
かといって単純なすごろくのような、ほぼ運100%でもやりがいがなくつまらない。
…と、運による部分と、作戦を考える思考の部分、それぞれのバランスに苦慮しました。

以上のようなことを構想も含めると3年以上も試行錯誤しながら、ようやくゲームの基本ルールや仕様が完成しました。

モニター募集

ゲームの発表後は、モニターを募集し、ぜひ多くの方に遊んでいただきたいと思います。
もちろんマーケティングの知識などは必要なく、純粋にゲームで遊び、ご意見を聞かせていただければと思います。
詳しくは後日発表しますのでしばらくお待ちください。

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