モノを売るにはインスタ映えではなく「◯◯◯◯」が大事

最近はモノを売るにはSNS映え」「インスタ映え」が大事だと言われます。

文字通りSNSに投稿していいね!がもらえるような「映える」ビジュアルが重要だ、というわけです。

最近でいえば「ナイトプール」「レトロ調のホットプレート」、デザインがユニークな明治の「ザ・チョコレート」などがインスタ映えの代表として挙げられます。

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(↑インスタ映え、で画像検索するととんでもないことになってますね…)

「ふむふむ、ではSNSにアップしたくなるようなオシャレなデザインが大事なんだな」

と思うかもしれません。しかしそれは半分正解、半分間違いです。

ここで大事なのは「SNS映えが売れる」と鵜呑みにすることではなく、

「なぜSNS映えが大事なのか?」

つまり、

「なぜ人はSNS映えするものだと欲しくなるのか?」

を考えることです。

ここで「流行っているから」「オシャレだから」で思考を止めてしまっては、本質はつかめません。

それではなぜ「SNS映え」が重要なのでしょうか。

そこには、SNS映えやインスタ映えに関係なく、人が「買いたくなる」根底ともいえる心理があります。

それは何かというと…

人はお金を払うとき、「いいわけ」が欲しい

です。

この「いいわけ」は二つの意味があります。

1)自分自身への「言い訳」

「頑張った自分へのご褒美」

というフレーズがあります。

このように言う人は、「頑張ったから、自分に何か買おう」と考えたのでしょうか?

おそらくそうではなく、

これが欲しい
→ でもお金がもったいないし無駄遣いは避けたい
→ ならば『頑張った自分へのご褒美』と考えれば買うことの『言い訳』になる!

という発想でしょう。

人はとても大切なお金というものを使うとき、本当にこれでいいのか、間違っていないか、と躊躇するものです。

だからこそ「買っていいんだよ」と背中を押してくれる「言い訳」が欲しいのです。

「インスタ映えだから、売れる」のではなく、「これを買うと商品そのものだけでなくインスタ映えというおまけ要素もある、だから買ってもいい」と「言い訳」になってくれるのです。

2)これを選ぶことが合理的である「良い理由」

モノにあふれた現代では、「何がなんでもこの商品でなければならない」ということはあまりありません。

A社だけでなくB社もC社もある。5千円のコレ以外にも、「7千円でちょっといい商品」も「3千円でちょっと質は落ちる商品」も、よりどりみどり。だからどれを選んでも同じようなもの…となってしまいがちです。

そんなときに決め手となるのが「この商品が良い理由=他でもなく、これを選ぶ理由」です。

たとえば…
・売上No.1
・たくさんの人が使っています
・有名人のお墨付き
・全生産量の1%しか取れない貴重な材料を使用
・店員さんにオススメされた
などです。

「これを選ぶことは正しい選択なんだ、こういう”良い理由”があるから選ぶべきなんだ」という根拠が欲しいのです。

そのこれを選んで良い理由こそが「インスタ映え」なのです。同じようなものが複数あるのなら、どうせならインスタ映えをするものを選ぶ。それが買って「良い理由」になるのです。

商品を作ったり売ったりする際は

この商品には買う「言い訳」「良い理由」があるか?

を考えてみてはいかがでしょうか。

代表・幸本陽平 プロフィール

幸本 陽平
幸本 陽平
化粧品デパートのマーケティング業務に携わり、その後独立。
研修や執筆、マーケティングをわかりやすく伝えるための活動などに取り組む。

(株)東風社代表取締役 中小企業診断士 一橋大学卒
広島市在住、新潟県長岡市出身

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