私は最近、研修で「クリティカルシンキング」を担当する機会が増えています。
NHKラジオの実践ビジネス英語にて、21世紀スキルというテーマの中で、まさにそのクリティカルシンキングが登場しました。
文字通り、21世紀に必要なスキルの3つのうちひとつとして、クリティカルシンキングが紹介されていました。
講座内では「批判的思考」と訳されていて、それ以上の解説は特にされていませんでした。
批判的思考という訳も間違いではないのですが、クリティカルシンキングは単なる批判・ダメ出しをすることではありません。
あえて訳すと
「多角的かつ慎重に考えること」
でしょうか。
人には数多くの思考の「クセ」があります。
それには決めつけ・思い込みのようなものから、人が進化する過程で身につけたものまで様々です。
たとえば「単純化」があります。
実際の世の中や社会は複雑で、単純ではありません。でも複雑でわかりにくいとスッキリしないため、脳はラクをしようと単純化してしまうのです。「今の世の中の問題は誰々のせい」「この事件の原因は何々」などです。
こういった思考のクセが、より良い判断を邪魔していることがあります。
あなたも、ドアを押しても開かないと思ったら、引いて開けるドアだった、あるいはスライド式のドアだった…なんてことはありますよね。
その程度ならたいした問題ではありませんが、正しい原因を見誤ると、対策をしても全然成果が出ない…なんてことになってしまいます。
クリティカルシンキングの例についてはまだまだたくさんありますので、今後すこしずつご紹介していきたいと思います。
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