「ブランディングであなたの会社が儲かる!」
「中小企業が強くなるにはブランディングが必要!」
「ブランディングで小さくてもキラリと光る企業に!」
こんなこと、よく見聞きしますよね。
でも、本当でしょうか?
こういう「なんとなく耳障りのいいこと」「でも、実際にはよくわからないこと」には、「本当に?」と立ち止まって疑うクセを持つことが必要です。
ブランディングと聞くと、なんとなくいいこと、特に知名度のない商品でも「ブランド」になる…となんとなくよさそうな「イメージ」がありますよね。
でも、ブランディングって何をするんでしょうか?
それによって、何がどう変わるのでしょうか?
それがはっきりしていないのに「ブランディング」に飛びつくのは、「成分とか機能とかよくわからないけどなんとなく健康に良いっぽいだけのサプリメント」に飛びつくようなものです。
はっきり言いますが、
「ブランディング」なる単語を強調する企業やコンサルタントは疑ってかかったほうがいい
と思います。
もし「ブランディングならおまかせください」という企業やコンサルタントがいたら、こう聞いてみてください。
あなた「ポルシェやコカ・コーラって強いブランドですよね」
コンサル「そうですね」
あなた「ということはポルシェやコカ・コーラは『ブランディング』をしたんですか?そのブランディングって結局何をしたんですか?」
コンサル「え~えっと…そうですね、ポルシェやコカ・コーラがしたブランディングというのは…(しどろもどろの発言)」
あなた「じゃあ、我が社もそれをすればポルシェやコカ・コーラのような強いブランドになれますか?」
コンサル「あのーそうではなく、えーっとですね…」
こんな感じでフラフラになってしまうはずです。
ポルシェやコカ・コーラは「ブランディング」したからブランドになったのでしょうか?
おそらくそうではないはずです。
独自の商品やサービスを徹底的に磨き、かつ、それが顧客から認められたから「ブランド」になったのです。
ですから、ブランドは「結果」だと言えます。
「我が社はブランディングをしました。だから、ブランドになりました」
なんてことはありません。
それがブランドかどうか(ブランドとして認識するかどうか)はお客様が決めることです。
ブランド側(企業側)が決めることではありません。
野球選手だったら、好成績を残せば、良い選手だと認められます。
営業担当だったら、お客様と信頼関係を築いて売上をあげたら、良い営業担当だと認められます。
いずれも「結果」を残したからこそ、「この人はスゴイ」と認められます。
ブランドも、ブランディングしたからブランドになるのではなく、結果を残してお客様から「あの製品は○○だから良い」と認められるからブランドになるのです。
そもそもあなたも、一生懸命ブランディングなることをした商品を「ブランドだ」とは思いませんよね。
ブランドは「結果」です。「行動」ではありません。
ブランディングという「行動」をすすめてくる企業やコンサルタントには気をつけてください。
コメント