「つもり語」を使っていませんか

「こだわりの厳選素材を使用」

「職人のこだわりが詰まった一品」

「農家のこだわりが生んだ奇跡の果物」

…「こだわり」という表現、よく見ますね。

私の記憶では、昔は「こだわり」をむしろネガティブな意味で使っていたように思います。

「ウチの子供は色にこだわりがあって、赤い服しか着ない」

といったように。

ところが上記のように、ポジティブに使われるようになりました。

理由はわかりませんが、つまるところは「お手軽に使えるから」ではないでしょうか。

「こだわりの~」と言っておけば、何か選びぬいたような、よいイメージがつくような気がするからです。

しかし裏を返せば、こだわりの~という表現は、何も言っていないのと同じです。

上記の例について、「じゃあ具体的にどういいの?」と聞かれたら答えられますか?

「えーっと、と、とにかくこだわったんだよ」

としか言いようがありません。

本当にこだわったのなら、「どのように」こだわっているのかを言えるはずです。

たとえば「仕入れの3割は基準に見合わず廃棄しています!」とか「10年以上の経験がある職人しか火の調節が許されていません!」といったように。

ただの「こだわりの~」という表現はただ「言ったつもり」になっただけです。

私はこのような言葉を「つもり語」と呼んでいます。

参照:私の書籍「あっ、欲しい!」のつくり方 でも詳しく紹介しています。

他のつもり語は「ちゃんと片付けろ!」の「ちゃんと」もそうですね。

こだわり、ちゃんと、のような「つもり語」で伝えた気分になってしまっていないか、気をつけてみてはいかがでしょうか。

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