正しそうなことこそ「なぜ?」「本当に?」と考えよう

研修でみんながはまる”罠”

研修、特に個人ワークではなくグループワークをしてもらうと、必ず発生する”ある傾向”があります。

それは、角が取れた無難でつまらない意見になってしまうこと。

研修でなくても、会議で話し合ううちに、最初は様々な考えがあったのに、結論は個性のない平凡な意見でまとまってしまった…なんてことはありませんか。

特に研修だと、限られた時間で結論を出さなければなりません。さらにその意見がすぐに自分の評価や業務に直結するわけではありません。

そうなると、良い意見や鋭い意見ではなく「無難な意見」「失敗しないアイデア」を採用しがちになります。

ものすごく画期的ではないけれど、間違いではない。という意見ですね。

しかし、せっかく(実際の業務とは異なり)堂々と”失敗してよい”研修なのに、そうした角の取れたアイデアにしてしまうのは、とてももったいないことです。

無難な意見=60点ではなく0点!?

さらに、そのような無難な意見は合格点にすら達しないことが多いものです。

なぜ合格点ではないか。それは、意見の良し悪しや無難さ以前として「研修としてしっかり考えたか」が疑わしいことが多いからです。

たとえば「新しい食品の開発」というお題に対し、「ヘルシーな食品を作りました」。理由は「消費者はヘルシー志向なので」。

「消費者はヘルシー志向」…まあ、間違いではありません。健康への意識の高まり、と言い換えてもいいかもしれません。健康な食品、ヘルシーな食品に多くの人が興味があることは確かでしょう。

でもそこで「本当にそうか?」「じゃあ、ヘルシーじゃ”ない”商品は売れていないのか?」と考えることが必要です。

ざっと考えただけでも、「ヘルシーじゃないのに売れていそうな商品」はたくさんあります。たとえば…

・マクドナルド ~ 夜は+100円でパティ(お肉など)が2倍
・ラーメン二郎 ~ デカ盛りラーメン
・スイーツブッフェ ~ 食べ放題

いろいろありそうですね。ということは、ヘルシー「だから」売れる・売れそうとは、一概に言えないのではないか?むしろ、健康とか気にせずお腹いっぱい食べよう!というほうが消費者の心に響くのでは?という考えも成り立ちそうですよね。

常識こそ立ち止まって考える

もちろん「ヘルシー、は安直だからすべてダメ」というわけではありません。

たとえば「アイスクリームはカロリーを気にして食べない消費者が多いとわかった。そこでリサーチ等を重ねた結果、100kcal以下だと興味を持つことがわかり、そのような低カロリーのアイスクリームを開発・発売する」…などの根拠がしっかりとあるのなら理解できます。

そういった裏付けがなく、「ヘルシーな食品がみんな欲しいよね」という安易な決めつけはダメ、なのです。

研修などではそれに対して「いや、本当にヘルシーな食品を食べたいか?」と異を唱えることは非常に難しいことです。「じゃあ、どんな食品なら売れるというのか?」と突っ込まれてしまうかもしれないですしね。

しかしこのような「ヘルシーな食品」のような、一見もっともらしいことこそ「本当にそうか?と立ち止まって考える勇気が必要です。

誰もが無難にうなずいて「それはそうだよね」と思ってしまいがちな前提こそ、注意しなければなりません。

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