9月上旬、東京の鉄道事業会社でクリティカルシンキング研修を2日間行いました。
■カリキュラム
1.オリエンテーション
2.ロジカルとクリティカル
3.思考のクセを知る
4.クリティカルを阻む要素
5.ロジカルの基礎
6.クリティカルになるには
7.クリティカルに計画・実行する
8.まとめ
少子化、コロナ禍を経て、電車の利用者数は減少傾向にあります。
その中で鉄道以外の新たな収益源を生み出したい、そのためには社員の視点や考え方をリニューアルしたいとのことで、いわゆる”リスキリング”の研修として実施されました。
参加者は様々な部署の方で、中には運転手や車掌の方もいらっしゃいます。
それらの職種の方に求められる仕事のあり方は「正確性」「決められたことを確実にやる」「勝手にアレンジしない」ことです。何も特別なことが起こらないのが仕事としては成功といえるでしょう。
それに対して、クリティカルシンキングで大切なのは「今までの当たり前を見直す」「誰も考えなかった視点に目をつける」などです。
すなわち、当たり前を本当にそうかな?と疑うことが大事であり、決まったことをきっちりやる現在の業務とはまったく異なる姿勢が求められます。
そのあたりが難しかったらしく、当初は「常識をひっくり返せばよい」「普通の逆であればよい」といった、”非常識であること”ばかりが強調されました。それが現実にビジネスとして成り立つこととの整合性を取ることも、クリティカルシンキングには欠かせません。
終盤にはみなさんかなり思考の幅が広がり、発想法も柔らかくなり、研修の成果が見られました。
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