選ぶこと=それ以外を選ばないこと

あなたが言われてやる気になるのはどちらでしょうか?

Aさん : あと1時間で会議資料を急ぎで完成させてくれ。内容も手を抜かずきっちり完璧に作れよ。

Bさん : あと1時間で会議資料を急ぎで完成させてくれ。内容は8割の完成度でいい。

Aさんの言葉は「早さも質もなんてそんなムチャな」と感じます。

Bさんの言葉なら「よし、じゃあ時間内に作ることを優先だ」と目指すべきゴールが明確になり、やる気も出るのではないでしょうか。

私の尊敬する先輩コンサルタントと話した際、こんな趣旨のことを仰っていました。

「何かを改善するのなら、どこかがその犠牲になるはず。品質優先なら納期は遅くなるかもしれない。不良率を下げるなら価格は高くなるかもしれない。改善するかわりにどこを犠牲にしてもよいか、その見極めが肝心だ」

もちろん「低価格と高品質を両立させる!」など、相反する要素を両方とも実現させたら、それが理想的であることは間違いありません。

しかし「絶対に他にも妥協しない」と意固地すぎると、冒頭のAさんのように「時間も品質も両立しろ、どちらも手を抜くな」と八方ふさがりになってしまいます。

決断とは決めて「断つ」ことだ、と言います。

何かを選ぶということは、同時に何かを選ばない、という決断をしなければなりません。

工場などで安全第一という標語があるのを見たことがあるかと思います。

しかしこれだけだと「そりゃそうだよね」と当たり前とみなされ、スルーされてしまいがちです。

ある企業はなんと安全第一、利益第二という標語を貼り出しています。

これならば、利益よりも何よりも安全を優先する、という姿勢がはっきりとわかります。

「利益は二番目だ」と言い切ることで「安全が第一、何よりも大事」であることが明確になるのです。

何かを伸ばすなら、代わりに何を犠牲にするか?

これが第一なら、他のものは第二だと断言できるか?

「どっちつかず」はうまくいきません。「決断」しましょう。

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