
スマホと公衆電話は同じカテゴリー?
あなたは「公衆電話」と「スマホ」は同じカテゴリーですか、と問われたら、おそらく
「もちろんYESです。なぜならどちらも電話だからです」
と答えることでしょう
しかし、そんな「当たり前」は一部の人だけに通じる「当たり前」かもしれません。
ある中学1年生の男子に同じ質問をしたところ、答えはNOでした。
理由はシンプルで、スマホは「いろいろなことができるデバイス」であり、通話はその中の一機能にすぎない、という認識だからです。
だから、彼にとってスマホは「電話機」ではなく、公衆電話とは「別カテゴリーのもの」なのです。
おそらく物心がついてからスマホを持った、つまりガラケーを知った上でスマホを持つようになった世代は、スマホとは「いろいろなことができる電話機」でしょう。
しかし、スマホファーストの世代にとっては、スマホが「電話機」である認識すらないのです。
ユーザーは「機能」で認識・比較する
それを象徴するエピソードをご紹介します。
彼は電話番号同士でメッセージをやり取りするショートメール=SMSを無料だと思い込み、友達に20通ほど送り、親に怒られたそうです。
(一通約3円なのでたいした被害にはなりませんでしたが)
彼の友人はいわゆるキッズケータイでアプリを入れられず、そのためLINEアプリを使えませんでした。
そこで彼は「この機能なら電話番号同士でメッセージを送れる」と気づき、SMSを使っていました。
SMSはLINEと同じ「短文を送る機能」なので、料金がかかるという可能性すら浮かばなかったのだそうです。
私たちは、スマホは「電話」で、SMSは「有料」、LINEは「音声回線ではなくインターネット回線を使っているから無料」と理解しています。
しかしデジタルネイティブ世代は、音声通話とLINE通話を同じ「通話機能」として捉え、SMSとLINEメッセージを同じ「ショートメッセージ機能」として認識しています。
だから、それぞれが「異なる機能」であるという概念そのものがありませんでした。
常識はすぐに常識ではなくなる
このような世代差、常識の差は極端な例ではなく、さまざまなところで発生しています。
インスタグラムが普及し始めたころ、上の世代はバカにして、食べ物の写真を撮る人に顔をしかめました。
しかし今ではインスタグラムは日常生活に溶け込み、「インスタ映えはインスタ蠅だ」などと揶揄する人はほとんどいません。
今そんなことを言ったら、昔の価値観で生きているヤバい人扱いを受けるでしょう。
常識や当たり前の前提はすぐに変わります。
自分の常識が単なる「古い視点」になっている可能性もあるのです。
特に世代による認識の違いは気づきにくいものです。
特に年代が上になるほど危険です。
経験は一般的には資産となりますが、同時にバイアスにもなります。
昨日までの当たり前を今日も当たり前と決めつけ、それに気づかないでいることはビジネス上でかなり不利になります。
自分の常識を過信せず、他者の視点を取り入れ、柔軟にアップデートし続ける…という姿勢は、年齢や役職を問わず欠かせません。



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