研修を「満足感」で終わらせない。業績を伸ばすための「点」から「線」へのつなぎ方

研修を実施しているのに、業績が変わらない。
研修担当者や経営者の方から、そんな相談をいただくことがよくあります。
「もっと有名な講師を呼ぶべきだろうか」
「カリキュラムが今の時代に合っていないのかも」
そうやって研修の「中身」を必死に見直そうとされます。
しかし、解決すべきは、研修の「外」に存在していることがほとんどです。
私の手痛い失敗から学んだこと
独立して間もない頃、私はある大企業の営業・販促の研修を任されました。
何度もヒアリングを重ね、最新の事例を盛り込み、自分でも納得のいく実践的なカリキュラムを組みました。
実施後のアンケートは「大変満足」「すぐに実践したい」といった高評価でした。
担当者の方から「ぜひ来年もお願いします」と言われ、手ごたえを感じました。
ところが半年後、その企業の売上データを見て愕然としました。
数字が、まったく変わらなかったのです。
あんなに盛り上がった研修の成果が、どこにも見当たらなかったのです。
なぜ、現場は「学んだこと」をやらないのか
当時の私は、研修にはコンテンツの良さや満足度(アンケート評価)が重要だと思っていました。
しかし、その後の「行動」は、アンケート評価とは必ずしも一致しませんでした。
研修でいくら「顧客の課題を深く掘り下げよう」ことやその方法を説明しても、現場の評価基準は「1日の訪問件数」のままでした。
上司との面談で聞かれるのは提案の質ではなく、「今日は何件回ったのか」ばかりでした。
これでは、研修で学んだことは現場にとって「余計な手間」になってしまいます。
研修を成果につなげるために必要なのは、それを活かせる「事業の設計」でした。
業績を伸ばす研修、3つのステップ
もし、あなたの会社で「研修を続けているのに業績が上がらない」と感じているなら、一度立ち止まり、以下の3つのステップで整理してみてください。
ステップ1:動かしたい「数字」を特定する
「営業力を上げる」といった漠然とした言葉ではなく、受注率なのか、客単価なのか。
起点を明確な「経営課題」に置くことにより、研修の狙いが絞られます。
ステップ2:数字を動かす「具体的な行動」に落とし込む
受注率を上げたいなら、ヒアリングの項目を変えるのか、クロージングの切り口を変えるのか。
現場の社員が「明日、これだけはやろう」と思える一つにまで絞り込みます。
ステップ3:「続けざるを得ない」仕組みを整える
研修が終わった後の会議でその話題が出るか、上司のフィードバックが研修内容と矛盾していないか。
これらをきちんとつながないと、研修はただの「やった気になる勉強会」で終わってしまいます。
研修は「点」ではなく「線」で捉える
研修は、単発で完結するイベントではありません。
本来、事業の成長という大きな流れの中にある、重要な一部であるはずです。
私がこの視点に切り替えてから、クライアントの企業の数字に目に見えて変化が表れるようになりました。
研修という「点」を、現場の評価基準や日々の仕組みという「線」にどう繋ぎ直すか、こそが重要です。
もし、自社の研修が「やりっぱなし」になっているという懸念があるなら、まずはその一本の線が繋がっているか、見直してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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