「考えすぎ」をやめるだけで、仕事は軽くなる ~ 使えるロジカルシンキング

■「迷わない」人がやっている、頭の整理の習慣

デスクが散らかっていると、作業を始めるまでに時間がかかります。
どこに何があるかわからず、探しているうちに別の書類が目に入り、「あ、これもやらなきゃ」と手が止まる、なんてことも。

仕事が進まないときは、頭の中でも同じことが起きています。

問題は、やることが多すぎることではありません。
「頭の中が散らかったまま、考え始めていること」です。

考えるべきことが整理されていないと、
何から考えればいいかわからない、考えている途中で論点がズレる。
結局、何も決まらない……

こうして、時間だけが過ぎていきます。

■仕事が速い人は「シンプルに考える」

判断が速い人を見ると、「頭の回転が違う」「経験が段違い」、そう感じるかもしれません。

しかし、差を生んでいるのは能力よりも考える順番」です。

仕事が速い人は、深く考えていないわけではありません。
考える前に、余計なものをそぎ落としています。

だから、情報を集めすぎない、説明が長くならない、決断に迷わない。
結果として、動きが速く見えるのです。

■ロジカルシンキングは「思考の整理整頓」

ロジカルシンキングと聞くと、「難しそう」「頭のいい人の技術」、そんな印象を持つ方も多いかもしれません。
しかし、ロジカルシンキングとは、とても地味な作業の積み重ねです。

情報を分ける。
関係を整理する。
それらを元に、やり方を考え、実行する。
…と整理できます。

たとえば、こんな場面を想像してください。

上司から
「この企画、どう思う?」
と急に聞かれたとき、頭の中が整理されていないと、
「あれも気になりますし、これも少し問題で…」
と話が広がると、結論が見えなくなります。

一方、ロジカルに整理できている人は、
●論点は「コスト」と「効果」の2点。
●ネックは初期費用。
●条件が満たせれば実行可能。
と短く答えることができます。

これは頭がいいから、知識や経験があるから、ではありません。
考える材料を「分けて」「整理して」いるだけです。

別の例もあげてみます。

会議で「最近、チームの雰囲気がよくない」という話題が出たとします。
そのまま考えると、人間関係、評価制度、忙しさ、性格や相性……と、頭の中は混乱し、渋滞します。

しかし、
「業務量の問題か、役割分担の問題か、コミュニケーションの問題か」
と分けて考えるだけで、「今、手を打つべきポイント」が見えてきます。

ロジカルシンキングは、論破するための技術や絶対の正解を導く手法ではありません。
自分が迷わずに「決める」ための道具である、と位置付けると使うとよいでしょう。

■着地点がないからあなたは迷う

仕事が安定的に進む人は、考え始める前に「着地点」を決めています。

たとえば「売上を伸ばす」というテーマでも、いきなり施策を考えません。
まず、「問題は客数か、客単価か」と分けて、小さい着地点を仮で置きます。

・客数が問題なら、集客施策を見直す。
・客単価が問題なら、価格設定やセット販売を考える。

このように小さい着地点が決まると、見るべき数字や集める情報、それに基づく行動も、絞られていきます。

目的地を決めず、地図も無く移動すれば、誰でも道に迷います。
これは仕事でも同じです。

■ロジカルに考えられるようになると

思考の整理ができるようになると、仕事の「つかみ所」が変わります。

決めるまでが速くなる、説明が短くなる、質問されても慌てなくなる、感情に振り回されにくくなる……
結果として、モヤモヤすることが減り、無駄に疲れなくなります。

考える力は、才能ではありません。スポーツで言えば「フォーム」です。

流行りのスキルを追いかける前に、まずは考え方の「フォーム」を身につけましょう。
それだけで、仕事はの心理的負担が軽くなり、迷いが減ります。

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